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「あらゆるLIFEを、FULLに。」する経営者としての挑戦

  • #子会社社長・事業責任者
  • #役員・CXO
  • 株式会社LIFULL
    地方創生推進部 FaMグループ長

    秋庭 麻衣

  • 株式会社LIFULL senior
    代表取締役

    泉 雅人

  • 株式会社LIFULL SPACE
    代表取締役

    奥村 周平

子会社社長の想いと、その解決のための事業

それぞれの会社ではどのような事業を行っていますか?

秋庭 :LIFULL FaMは、ママが子育てと仕事を両立しながら、スキルアップできる「ママの就労支援事業」を運営しています。子どもの成長によって、ママが働ける時間や条件はどんどん変化します。LIFULL FaMでは主にWebマーケティングの受託制作業務を行っていますが、オフィスにキッズスペースを設け、雇用形態や勤務時間も個々の希望に応じて柔軟に変えられるような仕組みを作ることで、ママたちが負担の少ない働き方を選べるようにしています。

東京・自由が丘からスタートした事業ですが、全国各地の自治体や企業から一緒に事業を行いたいとお声がけいただく機会が多く、実際に福井県鯖江市(直営)と宮崎県宮崎市(フランチャイズ)に事業所をオープンしました。今後も各地に事業所を増やしていきたいと考えています。

奥村 :LIFULL SPACEは「あらゆるSPACEを、FULLに。」というビジョンのもと、スペースの有効活用を促進するサービスを展開しています。もともとはトランクルームの検索サービスからスタートし、現在はバイクコンテナ・月極駐車場の検索・比較サービスも加えた2つのサービスを運営しています。

当面はこの2つサービスのユーザーと登録事業者を増やすことに注力しますが、ゆくゆくは横展開も考えています。というのも、スペースを比較検討し、問い合わせるまでの手間を小さくするというスキームは、あらゆる遊休スペースに適用できると思っています。

泉 :LIFULL seniorは、介護施設情報サイトを中心に、介護や老後にまつわる情報を届けるWebメディア、遺品整理業者の比較サイトなど、シニア世代の暮らしを支えるサービスを運営しています。

サービスを開始した2010年当時は、ターゲットであるシニア世代のWeb利用が進んでいなかったこともあり、介護施設側もWebに情報掲載することに積極的ではありませんでした。そんななかで全国の施設と交渉しながら地道に掲載施設数を増やし、2018年に介護施設の掲載数でNo.1になることができました。スマホの普及も追い風になり、近年は順調にユーザー数を伸ばしています。

子会社・新規事業を生み出し続ける「SWITCH」

どんなきっかけで今の事業をはじめたのですか?

秋庭 :社内の新規事業提案制度「SWITCH」に応募したのがきっかけです。実は当時、私自身が人事部員としてこの制度の設計と運営に関わっていたんです。私が関わる前から制度自体はあったのですが、その頃は応募されたものを審査・面接するだけのシンプルな設計で、集まるアイデアのクオリティにバラツキがあり、事業化に至るものが生まれづらい状況でした。そのため、応募前のオリエンセミナーや、応募した後のブラッシュアップセミナー、1次選考通過後のメンター・フォローなどを追加し、手厚いフローに変えました。制度設計を変えたことで、制度がどう生まれ変わるか自分で試してみたかったというのが応募動機の1つです。

奥村 :そういう意味ではLIFUL SPACEが今あるのは秋庭さんのおかげですね。僕も「SWITCH」への応募がきっかけです。良いアイデアがあるから、とりあえず応募してみようくらいの気持ちだったので。例えば事業計画書の書き方なんて全く知らなくて、メンターにフォローしてもらいなんとかつくりあげた感じですね(笑)。

秋庭 :それくらいの意気込みの人が多いよね。私の場合は、何がなんでも採用されようと思っていたけど。

泉 :すごい。それだけ自信があったんですか?

秋庭 :私自身がワーキングマザーだったので、絶対に世の中に必要な事業なはずだとは感じていましたね。でも勝算があったというよりも、覚悟を決めたというほうが近いかもしれません。育児と日常業務とですでにパツパツななかで、「SWITCH」の選考準備にプラスαの時間を割くのはかなりハードで。そんなハードなことをあえてやるからには、結果を出さなきゃって考えていたんです。

奥村 :とりあえず応募した僕とは大違いですね(笑)。

泉 :なんでトランクルームに目をつけたんですか?

奥村 :趣味の荷物を預けようと思ってトランクルームを探そうとしていた時に、ネットにあまり情報がなかったのがきっかけですね。もとを辿ると、学生時代にルームシェアしていて狭い部屋住まいだったころから、トランクルームの存在は知っていたんです。でも、わざわざ電話で問い合わせるのもなんか気が引けるなあってスルーしたのを思い出して、ネットに情報があればもっと気軽に検討したんじゃないかなって。それでちょっと調べてみると、海外では市場規模が大きいし、国内市場もすごく成長していることが分かったんです。情報を見やすくまとめてネットで提供するというのも、LIFULLの他サービスと似ているし、これはいけるぞって。でも、確信までは持てなかったので、ちょっと意見を聞いてみたいなっていうくらいの気持ちで応募しました。

誰かの役に立っている実感がモチベーション

泉さんはどんなきっかけだったんでしょうか?

泉 :私の場合はふたりとは違って、前任者からの引き継ぎという形でLIFULL介護の事業責任者になったのが最初です。事業コンセプトも基本的に前任者が発案したものです。着想のもとになったのは、彼自身がご親族の入居するホームを探した経験だと聞いています。当時はWeb上に情報がほとんどなくて、施設ごとに電話で問い合わせなければいけなかったそうで。急なことだったのと、地元が遠方だったこともあって、相当大変な思いをされたようでした。私が引き継いだのは、事業が立ち上がって約1年というタイミングでした。当時はやっと売上がほんのちょっと立ち始めたという状況でしたね。

奥村 :泉さんご自身が起案者ではなく、売上も十分ではないという状況の中で、モチベーションってなんだったんですか?

泉 :このサービスを使っている人は、本当に困っている人たちだっていう確信があったことですかね。LIFULLに入社するまでにいろんな会社を経験してきたんですが、ビジネスとして利益は出せていても、誰かの役に立てているという実感はなかなか得られなくて。世の中の課題を解決したい、困っている人の助けになりたいと思ってこの会社に入ったので、そういう意味ではど真ん中の事業だったんです。

秋庭 :利用してくれる人の存在は大きいですよね。私も一番のモチベーションは、働いてくれているママたちが「FaMがあるから働けています」と言ってくれることですから。

助け合うことが当たり前の文化

会社経営を行ううえで、LIFULLグループで良かったなと思うことはありますか?

奥村 :どこと比較するかによってしまうのですが、ヒト・モノ・カネの面で恵まれているように思いますね。特にうれしかったのは人ですね。事業化の際には、過去にいくつも事業を立ち上げた経験のある役員がメンターになってくれたし、ピンチのときにはスーパーマンたちが助けてくれたし。

秋庭 :スーパーマンって?

奥村 :「LIFULL HOME'S」のベテラン勢ですね。その時は特にエンジニアやサービス企画の人たちです。実はサービスリリース直前になって、サイトに問題があって一回ストップがかかったことがあったんです。世に出せるクオリティじゃないって言われちゃって。予算もスケジュールもないなかで、どう改善すればいいか分からないっていうときに、役員が社内に声をかけてくれたんです。奥村が困ってるので、助けてあげてって。

スキルやノウハウの豊富な人たちが力を貸してくれること自体が頼もしいんですが、それ以上に、若手のチャレンジを助けてやろうっていう気持ちが本当にありがたかったです。

泉 :それは考え方だったり、目指す方向性だったりを全社で共有できているからっていうのもあるかもしれないですね。経営陣だけがチャレンジを推奨していても、現場に浸透してなかったらそうはいかなかったでしょうし。

グループ全体で同じビジョンを共有し、一貫したメッセージが発信できていることは、取引先の反応を見ても感じます。介護業界って、まだまだWebとか広告に対して警戒心を持ってらっしゃる人も多くて。そんななかでも、LIFULLなら安心できると言ってもらえることが増えてきているんです。これは私たちが一社だけで頑張っても絶対無理なことで、グループ全体で作り上げたブランドなんだなと思いますね。

秋庭 :グループとして、お互いのビジョンに共感しあって、協力し合える関係は本当にありがたいですよね。実はFaMの売上の6割がLIFULLグループの会社からのお仕事なんです。グループ内のWebマーケティング業務を請け負うことで仕事量が安定するし、そこでつくった実績がグループ外のお客様への営業ツールにもなります。新しい事業、新しい会社を運営するうえでは、かなり大きなアドバンテージですよね。

LIFULL社員はビジョンファースト

LIFULLっぽい人ってどんな人だと思いますか?

秋庭 :社会貢献意識が強い人が多いというのはよく感じますね。世の中的にはマネタイズファーストな考え方をする人が多い中で、LIFULLはビジョンファーストだなって感じます。例えば、FaMのことを説明にうかがっても、「LIFULLってHOME'Sの会社でしょ? 関係のない新規事業をやるより、不動産に集中したほうが儲かるんじゃないの?」みたいな言葉をかけられることもあって。社内の人と話すときとは前提が変わちゃうんだなって感じることがあります。

奥村 :お金のことだけを考えるのではなく、あくまでお金は提供した価値に対する対価だと思っています。だからこそ、その価値をどれだけ大きくできるかに必死に取り組んでいます。その結果として「ありがとう」と言われると本当に嬉しいですね。社会課題を本業の中で解決し社会に貢献していくことが重要で、事業との相関性はなく利益の一部をCSRとして社会貢献に使うこととはちょっと違う考え方ですよね。

LIFULLっぽい人の話に戻すと、いい人が多いですよね。想いを大事にする人が多いというか。あとは、経営陣含めてみんなフラット。新卒1年目のとき、週末に(社長の)井上さんと個別メッセンジャーで事業の相談をしていたのを思い出します。

泉 :もう二人にだいたい喋られちゃったな……。これ、あとになるほど不利ですね(笑)。 付け加えるなら、おせっかい気質で、自然と人のために行動できる人が多いなと思います。社内にしろ、社外にしろ、なにか困っている人がいたら、当たり前のように助けようとする人が多い。みんながビジョンや利他主義に共感して入社してるから、そうなんでしょうね。

2021年4月1日付、株式会社LIFULLは株式会社LIFULL FaMを吸収合併いたしました。
LIFULL FaMでは、子どもを連れて働きながらスキルアップできる就労支援事業を行っておりますが、2019年には、LIFULLが福井県鯖江市と締結した地域活性化連携協定による事業の一環として、鯖江市内の民家にサテライトオフィスを開設したほか、島根県雲南市、宮崎県宮崎市の地元企業や団体との提携により、地域の雇用創出や経済活性化につながるオフィスの展開を拡大しております。
LIFULLの地方創生事業にLIFULL FaM の事業を統合することで、当該事業の推進、さらには地方における課題解決をより一層加速することを目指しており、代表の秋庭は、引き続きLIFULL FaMの事業責任者として事業拡大を推進中。

  • 株式会社LIFULL
    地方創生推進部 FaMグループ長

    秋庭 麻衣

    2004年新卒1期生として入社。「LIFULL HOME'S」の営業を経て、社内初の産休・育休を取得。復職後に新たな子育て支援施策を提案し、社内制度を立案。人事部で採用や人材育成を担当し、管理職としてマネジメントを経験。新規事業提案制度「SWITCH」を通して、ママが子連れで働き、スキルアップする「就労支援事業」を運営する子会社「LIFULL FaM」を2014年に設立。ワーママ・オブ・ザ・イヤー2016受賞。1児の母。

  • 株式会社LIFULL senior
    代表取締役

    泉 雅人

    2002年に大学卒業後、株式会社リクルートやスタートアップ企業を経て、2010年に中途入社。 入社後は新規事業であったLIFULL介護に携わり、事業立上げの前任者から引き継いで事業の成長を牽引。2015年の分社化にともない株式会社LIFULL seniorの代表取締役に就任。新規事業提案制度「SWITCH」の社内アクセラレーターも務めるなど、グループ全体の新規事業創出にも貢献している。

  • 株式会社LIFULL SPACE
    代表取締役

    奥村 周平

    2011年LIFULL新卒入社。新規事業、「LIFULL HOME'S」の営業などで経験を積んだ後、3年目に新卒歴代最短で事業責任者に就任。TOPセールス賞やガイドライン大賞、初代全社MVPなど受賞。5年目にLIFULL SPACEの代表取締役に就任。社内「SWITCH」最多受賞記録保持。複数事業を立ち上げてきたシリアルイントレプレナー。社内外の新規事業アクセラレーターも兼務。

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